かすみ草 “ひそやかに・・・”

しばらく前に、とある洋服やさんでお花の種をいただいたのです。そのなかに、かすみ草の種もあって・・・・・・

メモ書きに、英名“Babys-Breath”とあって、へえ~そうなんだ?と。「赤ちゃんの吐息」・・・なんとなく、わかりますね。白くてちっちゃな花なのでどちらかといえば地味なのですが、私は大好きです。ほかの花と組み合わせると、映えるでしょ?代表的なのは赤いばらとの組み合わせかな・・・こうしたバランスって、人のなかでも必要になってきますね。

白が一般的ですが、ピンク系もしくは赤系の色もあると思います。かたちも微妙に品種でちがってたような・・・かすみ草だけで束にしたもの、アレンジしたものも人気だときいたことがあります。メモの続き・・・精神を安定させる効果があり、「霞」のようにさわやかで、やさしい雰囲気の人気のあるお花・・・だから、みてると落ち着くのかな。

2005年のきょうが『君はそれ以上~出会い』(新風舎)の発行日です。原稿を書いていたのは最初の本『僕のたからもの』の制作中・・・事情があって、最も近くにいる人に出版のことを話せなかったことがつらかった。でも、ほんとうは私にもわからなかったんです。どうしてそんなにしてまで書きたいのか、創りたいのか、いまここにある想いはいったい何なのか・・・自分の意志であってそうではない、別のみえないおおきな“意思”に動かされている感じなのです。それをやることでかろうじて呼吸している・・・・・・

自己との、原稿との、あるいは編集者との格闘から生み出された物語・・・その闘いはいまなお続いている。・・・手にする機会あらば、心して読んでほしい。真剣を交えるくらいの気合で。(格闘技や剣術はやっていなくても、心意気はあります)

なお、無意識ながら作品世界に小椋佳さんの曲がいくばくか影響しているように感じます。実際に“君はそれ以上”という曲もあります。コンサートへの参加はまだ一度きりですが、ほんとうに素敵なかたです。書き始めた頃に聴いた曲がきっかけでツアーを知り・・・会場で泣きながら、その後『君はそれ以上~出会い』というかたちになりました。

小椋さんのアルバム『デジャ ヴ~地中海の瞑想~』とあわせてご覧いただけたらと切に祈っています。

この物語は、敬愛するかたへのメッセージなのかもしれない・・・・・・