COSMOS~花と宇宙

感覚的には28日なのだけど、たぶん29日になってるだろうな・・・

“コスモス”と音声できいたとして、秋桜を思い浮かべますか?それとも宇宙がみえますか?

私は花のほう、だったのですが、四年前に印象深い出来事がありました。それは、ある画家さんとの出会い。

当時はまだいまよりもずっと精神状態が不安定だった。だから、何かをみたりきいたりしてもあまり反応できなくて。・・・そんなある日、絵をみたのです。色彩が美しいとかととのっているとかのことではなくて、ひどく心が揺れた。不安はあったけれど、実際に会場に足をはこんだのです。そうしてほんとうによかった・・・と。どうしたらこんなに美しくてやさしい絵が描けるのだろうとおもったのです。一面のコスモスの花たちにまもられているようでした。それが、荒木幸史さんの世界~花と宇宙、だったのです。

その日たまたま荒木さんが来場されていて、サインをいただいたあと、握手してくださったんです。この手があのやさしい世界を描くんだ・・・そう思ったら、何故か涙がこぼれそうになった。ほんのすこしまえまでほとんど動くことのできなかった自分、でもこうして生きてる、体温を感じられる。荒木さんが私の出身地である長崎のかただと知ったのはあとのことでした。

コスモスを描き続けてこられて35年になるのだそうです。一輪でもきれいだな、と思いますが、群生している姿も映える花です。荒木さんのおっしゃるように、互いに支え合って咲いている。それは自然そのものの、そして宇宙のすがたなのかもしれないと。

花も人も自然の、宇宙の一部。・・・私という存在はちっぽけかもしれないけれど、出会いがあってどこかで共鳴しあってすこしずつ広がっていく、そういうものであるなら自分をあきらめたくない、物語でも詩でも音楽でも、かたちはちがっても描きたいきもちに変わりはありません。放っておくと暗い場処に閉じこもってしまうのでそうならないためにここへ、手紙を綴るきもちでやってきます。おかしな言い方ですが、これも“私”という物語の一部かもしれない・・・・・・

エネルギーの変換のしかたがわからないのでとまどうことが多い。ごめんなさい、は相変わらずたくさんですが、なんとか乗り越えて成長したい、わずかずつであっても。

私とかかわるかた、また、かかわろうとしてくださるかたにはいつもご迷惑、お世話をかけっぱなしですが精いっぱい歩んでゆきますのでお付き合いいただければ幸いです。

COSMOSのなかに私はひとり だけどひとりぼっちじゃないから生きられる