カナシミ ブルー

ブルーが気になりはじめたのはいつだったろう?

KinKi Kidsの曲ですが、シングル・アルバムどちらも持たないわたしがこの曲を知ったのはDVD。めったに購入しない、しかも音楽関連は初めてだったと思うのです。たまたまそれに入っていたショートストーリー(『鏡の中の六月』だったかな?)を観たかったせいもあったけれど。映像といっしょに流れる曲を聴きながら、じぶんが水の中に融けこんでいくような恐さと惑い、そして心地よさをどこかで感じていました。

あなたがブルーに対していだく印象はどんなものでしょう?

子どものころは、赤と対の青、という括りで単独の色としてのブルーはあまり意識しませんでした。・・・じぶんには似合わない、という気持ちもあったでしょう。好きな色、というのとも微妙に異なる・・・ただ、気になってしかたない。精神面の変化が押し寄せてきているのかもしれませんが、そのころから紫にも特殊な反応を示すようになってきているのです。

わたしの筆名をご存じのかたがいらっしゃるか分かりませんが、“楪 蒼朋”と書いて“ゆずりは そうほう”と読みます。筆名をつけるに至った事情はさまざまですが、何故このなまえだったのか・・・・・・

ブルーは色調や色相などで細かく分けていくとたくさんの種類や呼び名があります。グリーンと重なる部分も。文字にするにもいろいろですね。

かなしみ、を表記するなら「哀」かな?より情感ゆたかな雰囲気なのと、「愛」に通じるようにおもうので。「哀し」は「愛し」につながる・・・そう考えるとこの曲の響きが変わってくるかもしれません。

♪色彩(いろ)でなごむ:『プチすいぼく』(小林東雲 廣済堂出版)、『荒木幸史画集』(コスモスファンタジー発行)、『Blue Sky』・『Blue Ocean』(ともに作品社 葉 祥明)

♪My Book:『僕のたからもの』(二〇〇四年六月)、『君はそれ以上~出会い』(二〇〇五年八月)ともに新風舎より

高校生くらいのとき、ばくぜんとあった想いがこうしたかたちで結晶になるとはおもわなかったな・・・・・・作文きらいだから流れるような文章ってなかなか書けないし。『僕のたからもの』原案は心身ずたぼろで書いてたし、『君はそれ以上』も泣きながら書いてました。ただただ大切なひとに伝えられる言葉はこれが最期かもしれない、という想いだけで。そのくらいあやうい状態でした。

かけがえのない友人、先輩、恩師、師匠、同胞、同志に支えられてここまで。転ぶ回数多い分だけすこしずつ免疫力はついてると思いますが、頼りなげなわたしを受け入れてくれるひとたちがいるのだからじぶんのことを信じてもいいのかな、と。そうやってゆらぎながら一歩ずつ、積み重ねていきたいです、これからも。