わたしのこどもたち

外からでは、人の内面はわからない
わたしのなかで起きていることは
誰もしらない

言葉にしようと努めてはいる
でも、多くは軽くあしらわれて
こだわりすぎだとか、甘いとか、
怠けているとか
暗くなるからと避けられる
誰も、耳を傾けてはくれない

見ないふりをして通り過ぎられるのならば
こんなに苦しくはない
みんなが明るくて、強くて、
いつも笑っていられるわけではないのに

話す決意をするのは、ひとりでは
修復不可能なとき
きちんと受けとめてもらえればいい、
それは最終手段

だから、わたしは書くしかなかった
現実味がなければ話にならない、
流行にのらなければ意味がない、
きれいな話でなければくだらない、
わかりやすくなければうけない
・・・そんなことはどうでもよかった

消えそうな意識をとどめるために
こわれそうなこころを護るために

たどりついたかたちが本だった

久しぶりにアマゾンさんのサイトをのぞいてみた
流通が止まっても、データはのこってるんだ・・・
書いたコメントも、想いは変わっていない
手もとの“こどもたち”がこれからどんな道をたどるのか
いまはただ、届けたいひとに伝えてゆくしかないけれど

ここまでたどりついたかたがいるかどうか
だけど、伝えておきたい
『僕のたからもの』・『君はそれ以上』を読んでくださったかた、
ほんとうに有り難う

原案が実際に本になるとは思いもしなくて
現実にそれを手にしたとき、もう思い残すことはないと
そう感じてたはずなんだけどな

ここにいられることが不思議なくらい

ちょっぴり弱気になってるね
ごめんなさい。。。。


楪 蒼朋