ブーゲンビリアの思い出

・・・学生のころの話。

いったいどこではじまったのか覚えがないんですが・・・

ブーゲンビリア”という植物に、すご~く惹かれまして。

そのときはたぶん、南国系の植物としかわからなかった気がしますが、なにせ変わったつくりだなあという印象がつよくて。
しかし、魅力的であることはたしか。しばらくの間、どっかにないかな・・・と探した記憶が。
花屋さんにもあまりなかったのかな?
あったとしても、(それが特徴なのでしょうが)色が鮮やかすぎて手が出せなかったんですね。それと、価格の問題もあったと思う・・・(学生にとってはイタい出費というやつで)

そんなある日、目が合っちゃった・・・ひとつの鉢植え。
色合いがちがってたんです、それまで見たものと。
ピンクにはちがいないのだけど、落ち着いた、しぶめの(?)色。
ここでのがしたらチャンスないかも、という思いがはたらいて・・・思案すること、しばし。

「やっぱ買うてこう」

枝ぶりもよかったんですよ。全体どっしりしてたし。
・・・ただし、いくつかの問題かかえつつ。
まず、鉢がでかい、・・・んで重い。ぶらさげるにはちと丈も高く・・・
ま、値段もちょっぴり「う」・・・という感じではありましたが最大の難関(!?)はそこから家が遠かったということ。

試験帰りだったのか昼間だったと思うんで、しかも何故か途中下車してた駅近くだったように・・・つまり、いずれにしても交通機関を用いて帰るしかない訳で。
そうなると当然、人にもまれるワケだね(汗)
どーやってじゃまにならんように、しかも形もくずさず持って帰るか??
お店の人が大きめの袋に入れてくれたけど、「頼むから破れるなよーー!!」と半ば哀願しながら帰路を急ぎました。ハラハラドキドキバクバク

店員さんも思いっきり心配してたようで
・・・ふつー、歩きであんなどでかい鉢植え買わんよな・・・
おまけに学校帰りで制服で、私ゃカバンも重かったんで。

心持ちはね、母に喜んでもらいたかったんだ

花が好きなひとで、大切に育てるひとだから

さすがに持ち帰ったとき「何しようん」とあきれて驚いてましたが、それでも
「・・・ああこれ、ふつう見るやつと色合いちがうねえ・・・変わってる」
そういって、笑ってくれました。

子どもって・・・いくつになっても母親にはよわいもんだね
自分を生んで、育ててくれた偉大なひとだからかな

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鉢植えも花束もアレンジメントも、それぞれに良いですよね。
ことばにならない想いをお花に託して贈る、というのも素敵かな?

お花やさんとか書物とかに贈る際のアドバイスもありますが、よほどのことがないかぎり、きちんと考え、こころを込めて贈るのであればあまり細かいことは気にしなくていいと、私は感じます。
相手の好みが分かればよし、そうでなくてもイメージしながら選ぶもよし。
花は、こころをなごませるものです。グリーンもそうですね。

本質的には・・・大地に根をおろしている自然の姿がいちばん。
そうした環境での花や森や土の匂いがとてもすきなので

・・・そんなふうに生きられたらいいな、と思ってます。