つばさ -little wing-

『生まれたばかりの人には 翼がある』
ひとりの友が そういった

でも しだいに世の中のしがらみ
人とか組織とか そうした思惑
暗い部分に放り込まれて
まっさらだったものが 黒くなる

いつしか翼は重くなり
人は飛ぶことを止めてしまう

ただ 鳥にも飛ばないものはいる
にわとりはそれでも 闇を切りさくように
朝を告げることができる
大地を踏みしめ 力強さをただよわす
ペンギンも 水の中では飛ぶように泳ぐ
彼らにとって そこが空とおなじ

人は鳥のようには飛べないけれど
心ひとつで想いをはばたきに変える

もちろん はばたき続けることは
むつかしいから
時には 羽根をやすめることも
必要だよ
そうして 傷ついたときにも
無理することはない
動き続けたら 傷がどんどん
深くなってしまうから

きれいなままじゃ生きられない
きれいなままでいることもない

とてつもなく みにくく思えるときがあっても
そのことに気づけるのなら大丈夫

みんなもがいてあがいて
しらんふりしているだけ

信じたりしたら馬鹿をみるって
思うこともある
それでもここにいるってこと
信じていいかもしれないね

ぎすぎすした感覚で生きるより
ふわふわの羽毛でくるむように
なかなかできないって感じたら
鏡のじぶんに向かってほほえんでみよう

そうしたらちょっぴり
天使に近づいているかも


・・・人間のなかではどうしても、うまくゆかないことがあるとそのことにたえられず、何かのせいにしてそこから逃れようとする向きがあります。けれど、それではたぶん、同じことをくりかえして何かを大切にすることができなくなる・・・ひどいことをしたり、傷つけてしまったりするのは想いがそこにあるから。ありすぎて制御できなくなる。だから、ほんとうに大切なものはそこにあるのです。黒い部分もしっかり受け止めてせめぎあわないと凪には戻れない。

KinKi Kids最新アルバムより一曲、イメージのため選んでみました。

心のつばさはいま わたしのなかで
どんな季節をむかえているのだろう

あなたが笑顔でいられること
幸福であることを
心から祈っています