『君はそれ以上~出逢い』 ★☆廻りあいの奇跡★☆

時が刻まれてゆくのを切に感じ始めて十年くらいたつ。
けれど面白いことに、もう何十年も経過してしまったように錯覚する瞬間がある。

書くことを生業としているとまではいえないが、書かなければ息ができずにいた、とは確実に言える。それも基本はあくまでも筆記。・・・決して美しい文字が書けるのではなく・・・ただ、想いをのせるために、なんとか伝えられるようにと念じながら。

題材の本が再刊されて一年。幾度か書いていると思うが、素人の書き手なりに、物語にかかわる人々との出逢いには恵まれている気がする。そう、再刊時の担当さんやデザイナーさんも、もっといえば、物語が生まれるきっかけになった、存在。

この広い宇宙のなかの、幾人かの存在を知らぬままなら物語が誕生することは、おそらくなかった。

そして・・・直に接してはいないはずの意識がどこかでひそやかにつながっている感触・・・それまでにはほとんど気づかなかったもの。
表紙の原案が届いたおりにもそれは強烈に襲ってきた。
それほど細密に説明したのでもなかったはずなのに何故・・・!?

以前にも書いたようだが、物語には小椋佳さんの音楽も密接にからんでいる。
無論、最初から意図した訳ではない。書いているうちにふと気づいた、そんな感じである。
個人的にイメージアルバムとして『デジャ ヴ ~地中海の瞑想~』を挙げているのだが・・・何度聴いても自然と涙があふれてくる曲がある。

さまざまな人々への想いの結晶、それが『君はそれ以上~出逢い』といってもいい。

日々の何気ないひとときは、あたりまえのものではないのかもしれない。
自分が此処に在ること、そばにいる誰か・・・
その風景はとてつもない確率のうえに成り立っているのだとしたら。

・・・彼らはわたしのなかに居て、時に穏やかに、時に激しく揺さぶりをかけ、そんなかけがえのない時間の重さを教えてくれる。わたしは・・・彼らの声をあなたに、大切なひとへ伝えているにすぎない。

近くで、遠くで、あなたを見守るひとがいる
あなたは、この世で唯一無二なのです

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現在、小椋佳さんはコンサートツアー中です。
たしか九月ごろまでの日程が組まれていたように思うので、お近くのかた、関心のあるかたはぜひ聴きに行かれてみてください。
なお、オリジナルアルバム『邂逅』も発売中です。

『邂逅』についても色々あるのですが・・・歌のこと、言葉に対する思い、人類への願い・・・小椋さんよりは若輩なので語る内容もつたないけれど、話せたらいいな、と思っています。

湿気や暑気で疲労がたまってはいませんか?
内外での調節もむずかしいとは思いますが、できるかぎりからだに負担のかからない方法で夏場をお過ごしくださいね。冷房病や熱中症にもお気をつけて。

★☆『君はそれ以上~出逢い』 文芸社より発売中です★☆