OH MY ゴースト!!

夏の様相から一変、暦通りの秋の表情になってきたようです。
しかしながらかなり天候が荒れているようなので、みなさま何卒お気をつけください。

さて、ひと月ほど前のお芝居。演劇集団スプートニク公演ということで観てきました。
日本だと怪談、というのはもっぱら夏ですが・・・オバケがらみなら来月ハロウィンですね。
お芝居の話となると行かれたかたには通じるけれど、感覚はさまざまだし、どーしよ??

というより、じぶんの言葉でどのくらい語れるかクエスチョンなのです。
けっこう、わたし個人としてはある意味厳しい側面がありすぎて(苦笑)

柱部分は、現実世界に幽霊がやってきて、なんとそれが「あなた」にだけ見える。
しかもその幽霊たちには現世に思い残したことがあり、それをかなえてほしいと懇願(?)するわけです。・・・でも、ふつうに考えればそれってありかよ!?だし、見える本人はもともと霊力なんぞ有してたわけじゃない。状況理解しろといわれても・・・そこに現実問題がややこしくからんでくるもので、はちゃめちゃになっちまう、と。

いや、ただどたばたってことじゃないんですよ。おおまかにいえばそういうお話、ということで。
ややこしくなるのはそこに人間の情とか業とかがあるから。
だけどね・・・描き方というのは映像だからできることもあるけど、舞台空間だからこそだなあと感じた物語でもありました。舞台での役者経験はないのですが、じぶんの物語と通じるところがあったりやはり生身の人間であるからわかる、と思えたりして。

この世から消えたら会えなくなるんだよね。。。

もしも、幽霊でもいいから会えるとしたら、誰に会いたいですか?
・・・ああ、もちろんそばにいるひとを大切にしなきゃいけないよ(笑)

わたしは母方の祖母ですね、母のおかあさん。
残念ながら生まれたときにはすでにこの世のひとではなく、きょうだいは「生まれてくる」認識があったぶん、ちょっぴりいいなあと思ったり、して。
じぶんが年をとったせいか、人の生死が間近にあるからか・・・亡くなっていても仮にあの世があるならばどこからか見ているのかな?と感じて。
娘である「母」のこと、「母」の家族、その子どもである「わたし」
どんなふうにみえてる?どう思ってる?・・・なんて聞いてみたいのです。

大変な時代を生きていたひとだから、いっぱい叱られるかもなあとは思うけど、子どもとしちゃ母親にいえない、いいたくないことってないですか?それが祖母なら素直に話せるかもしれない、という感じで。
祖父母と同居してる人がどのくらいいるのか、同居じゃなくても比較的ちかい(心理的に)距離にいられるなら、いろいろ話せるといいね。それって貴重な財産になると思うよ。

見えないものが見えてしまう、人とは何かが違っていることが決定的になったとき、そこには大きな葛藤が生じます。ほんとうはそれでも平気、ならいちばんなのだけど。
・・・ただ、平気ではいられなくても理解してくれる、しようとしてくれる相手がいれば・・・
そんな願いもこめつつ、わたしが描いたのが『君はそれ以上~出逢い』(文芸社)でした。

原案段階から数えるとおそらく七年はこえていますが、物語もあの世界の彼らも、そしてわたし自身もゆっくりと変容しています。
何度か書いているものもありますが、物語の情景を想起させるもの、影響を受けたであろうものを次に記します。関心がございましたらぜひ。

*絵画*
いわさきちひろさん、藤城清治さん、荒木幸史さん
*音楽*
アルビノーニアダージョショパン小椋佳さん『デジャヴ~地中海の瞑想~』、鈴木重子さん『A Talk with the Wind』,『Silent Stories』、東儀秀樹さん『I am with you』
中島みゆきさん“旅人のうた”,“たかが愛” ほか多数
KinKi Kids“このまま手をつないで”,“愛のかたまり”,“春雷” ほか多数

・・・双子、ではないけれど、わたしのなかにはもうひとつの魂がともに在るのとおなじ・・・

数日前の満月前後でダイレクトに心身が反応しているようです。
人間も森羅万象のなかにあるからね。
おまもりのように、秋の空を思わせる、わたしにとっては新しい鉱石に出逢いました。
地球の石・・・来月あたりお話ができたらいいな