・・・雨はいつかあがるって、思いたいな

幼い日のように無邪気でいられたらって、思うことがある
・・・それだけ年月が経ってしまったってことなのかな?

昔の思い出は決していいものばかりではないけれど

人によってはおとなになってもわがまま放題だったり、
反対にこどもであってもいろんなことをがまんしていたりする

その時代、その立場で悩みが尽きることはない
誰の悩みが大きいとか小さいとかも比較できるものじゃない

空のお天気が変わるように、人間も晴れたりくもったり
通り雨が降ったりどしゃぶりになったり

心が真っ黒になっているときは、
何を見ても聞いてもわからない、感じない、
世界にたったひとり取り残されたように、
ホントのことなんて何もないって思ったり、
どんなに心を砕いてもらっても、
全部がまやかしに思えることがある

疑心暗鬼って言葉があるよね
「誰も、誰もわかってくれない、まわりはすべて敵」

けど、信じて裏切られるのはいやだし、
たしかにしんどいとしても、ずっと
憎むとか恨むとか呪うとかも
すごく苦しくないかな

そうして、自分自身もたぶん、
生まれてこのかた嘘ついたことない、なんて
言えないし、誰かを傷つけてもいない、とは
言いきれない

もちろん、痛さを解しない人もいるかもしれないね
経験がないから、わからないし、
想像しないからどうしようもない、それはそれで
仕方のないことなんだろうけど

痛みに、苦しみに、かなしみに耐えて、
いつまでかわからなくて途方に暮れることもある
でも、泣きたいときは泣いてもいいし、
叫んでみてもいい

誰かが、受けとめてくれたら・・・
もし誰もいなくても、自分だけはしっかり抱きしめて

自分自身のことだけで精いっぱい
そのことを責めることはできないよね
だけど・・・せめて自分からは裏切らずに
理解しようと努めていけたらなって思ってる

すべてのことをわかりあえるとは思わないけど、
わかりたい気持ちがあるうちは安易に
あきらめてしまえない
自分のことだってきっと、まだまだ
氷山の一角くらいしかみてはいないのだから

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あるおはなしのひとこま。
「つらいときには雨を見て」
雨は、すべてを洗い流してくれる・・・
地上の生き物への天からのおくりもの。
雨がやんで、光がさして・・・
晴れ間がみえたらひょっとしたら、
虹もでているかもしれない。

つらいことがあるから人のあたたかさを感じることもできる。
何かを美しいと、心動かされることもある。
すべては自分しだい。
受け取る準備ができれば、すこしずつ変わってゆけるのだと思います。