白と黒

人の数だけ色彩がある それを変える権利は誰にもない

物事に表と裏があるように、対となるものが存在する

明と暗、陰と陽、苦と楽・・・ 

どちらを欠いても存在しえないことを誰もが分かっている

けれど意図的に見ない、見せないよう一側面のみを排しようとする動きがある

・・・それではバランスがとれない

時折、吐き気をもよおすほどの嫌悪にとらわれる 自分の醜さを思い知らされる瞬間がある

人間は聖人ではない、だからそれが自然なのだろう

そんなときふと、かすかな美しさに気づく

○か×かの解答が出るものは少ない

何故なら人の数だけの答え、考え方があるからだ

誰かをいくばくかでも変えることがあるとしたら、それは相対するひとのなかに共振する「何か」を発見したときかもしれない

とらえかたいかんで白が黒に、黒が白になる、ということを感じとるのは無駄ではないと思っている