れんげの花 ** 循環と廻天

月が替わるころ、そして季節は初夏へ向かいます。
みなさま、体調はいかがですか?

季節に反応するように、私も調子があっちこっち飛んで、制御しにくい状況になってます。
・・・せめてこちらに来られるかたには「ふー」と、もしくは「は~」と力を抜いていただこうと色彩効果もためしてみようか・・・なんて。
大地に根ざして、「土」を意図してみました。しかし、色がいっぱいあるので・・・
書いてみて発色はいい、かなあと。

春に生き物たちはいっせいに動きだしますよね。
子供のころのようにはいかないけど、虫だったりかえるだったり鳥だったり、そうした動きを感じるとすごく嬉しかったりします。

ぱっと目につくのは、木々の芽吹きとか、花のつぼみとか。
桜をごらんになったかたも多いかもしれません。

この時季、例年ほっとした気持ちになるのは、あるとき気付いたれんげの花々。
しばらく見てなかったんですね、この花。
土のある環境がなくなってきて、時々呼吸がしんどいと感じることが増えたから・・・田んぼの蓮華草を見つけたときはとてもびっくり、そうして幸せな気持ちになりました。

れんげ、というのは蓮の花に似ているとも言いますが、紫雲英とも書くようです。
雲のたなびくなかに咲く紫色の英(はな)、という意味らしい??
ちっちゃな仙人さんがいそうです。。。

それがあたりまえにあると思っていたころにはわからなかった。
自然の営み、命、循環。。。。
そばにあって、いつも教えてくれていたこと。
小さなたんぽぽやすみれといった身近なものたちはけなげに咲いていてくれたんです。
・・・そんなふうに、すべてはめぐっていく、・・・望みが絶たれたと思っても、空は変わらず光と闇を交互にもたらし時を動かして、廻天してゆく。

れんげの花を見るたびに、生きている・・・と実感することが多くなりました。
まだ何らかの役割を負っているのだろう・・・

「野に咲き乱れてこそ、れんげ草は、たまらないほど美しい。」

そう感じられるまでにたくさんの時間が必要だった
こころはまだ 大丈夫
いまはひかりすらわからないとしても
やがて何かがわかるときがくる

*本日の一冊 『366日 誕生花の本』 瀧井康勝 著 日本ヴォーグ社

あなたが元気になれますように ~楪 蒼朋