美輪明宏さん

花言葉』という美輪さんの著書をご存じでしょうか?

私もつい最近気付いたのですが。

個人的にはここ十年くらいでじんわりと身近になってきたかなあと。
いまだにおそれおおくはありますが・・・

いろんな側面で超越したかた、だと思います。

講演会に出向くようになったのも、美輪さんのおかげでしょうね。
(でも、近頃は「これ」という講演会を見かけない。ひところ、わりあい
 あったのにな・・・何でだろう??)

お芝居や歌、講演会などの会場で不思議と美輪さんの著書を購入しています。
・・・いえ、そんなにたくさんはないですが(汗)
他のかたに話を伺ったことはないから分かりませんけど、著書といえどもきっちり扱いができないとなんだかバチあたりな気持ちになるのです。
なので、本当に自分に必要かな?という問いかけをしつつ。

きょうは終戦の日ですので、その関連の美輪さんのお言葉をひとつ。

戦争とは、
夫が、ボーイフレンドが、我が子が、孫が・・・・・・
愛する人を理不尽に奪われること。死ぬことです。
一生会えなくなることです。

花言葉』 美しく生きるための言葉 より

争いの要因は人種であったり、宗教であったり、領土であったり。
何かしら理屈をつけて戦いたがる人間。
だけど、根本的に殺すのも殺されるのもみんな嫌だとわかっているはずなのに・・・

少し内容は違うけれど、みえない「戦争」

この前、新聞記事で見たのですが、不登校になった後、外出したり人に会ったりすることが困難になってしまったかたのお話がありました。
とらえかたや反応は異なるのかもしれないけれど、「いじめ」によって負った傷は、場合によってはとてつもなく深いものだと。
無視される、言語による圧力・暴力、身体的に痛めつけられる・・・
それがいつまで続くのかと世界のすべてがそうだと感じてしまったとしても無理はない。
あらゆる虐待と同じく、他人事とは思えなくて。
人を信じられなくなる、人が怖いという感覚はすさまじく苦しいです。
近くにいることさえ耐えられなくなるのですから・・・

それでも、なんとか歩みだせるよう、まわりのかたもご自身も、長い目でみつめられると良いのですが。

「いじめ」をなくすにはどうしたらいいか。
「いじめ」という軽い感じの言葉をなくせばいいのです。
「暴行」「虐待」「殺人」「犯罪」という重い言葉を使えばいいのです。
「いじめ」はれっきとした犯罪なのですから。
「いじめっ子」は「犯罪者」なのです。

花言葉』 人と上手につきあうための言葉 より

生きている間に「どうして自分は」、と思うこと、考えることは何度もあるでしょう。
どんなに強そうに見える人でも、何かをかかえて生きているかもしれないし、
ふとした瞬間に生き方に疑問を感じることも、あるかもしれない。
弱いな、と思っていても人から強いね、といわれたりもしますから、
人間ってどっか、自覚なしの「しぶとさ」って案外あるみたいですよ(笑)

あなたのご両親はどんなひとですか?
おじいさんやおばあさんは?
パワフルだったりエネルギッシュだったり、辛抱強かったり、めっちゃ頑固だったり。
ご先祖の血が受け継がれて「あなた」が存在するのですから、
生きながら変異していくことも考慮すると、可能性は無限大だと思うのです。

私もどーんと悩んじゃうただの人間です。・・・けど、近年さまざまな本を読み、
人の話を聞き、いろんな人と出会い、やりとりするなかで得心のいったことが
いくつかあります。
それにまつわるところで、美輪さんの言葉を選んでみました。

環境や立場で響くものは異なると思いますので、心に一本柱を立てたいかたはぜひ、
ごらんになってみてください。
美輪明宏さんからの、の格言集です。

自分には才能がない、生きる資格がないと思っている方へ。
本当にそうでしょうか?
この世には病気ひとつとっても、何百種類も病気があるのに、
それをくぐり抜けて、二十年、三十年、四十年と
生き続けたことだけでも大変な才能。
生きる才能、資格がある証拠です。立派なものです。

花言葉』 つらい時のための言葉 より

人間は、
誰でも最初から完璧な存在として生まれてはきません。
一生を通じて、自分を成長、完成させるために、
この世に生まれてきているのです。
強くて、優しくて、清らかで、正しくて、厳しくて、温かい、
全人格的な人に少しでも近づくために修行するのが
生まれてきた意味なのです。

花言葉』 自分を磨くための言葉 より