損をする「勇気」

ふた月くらい前から、本の購入について、少々優先順位をつけてました。
以前ほどはないとはいえ、ある程度調べてからでもこれはどうしても読みたい、
と思うものがぽこぽこと増えていくもので・・・

とりあえずは入手しておきたいものを何冊かピックアップしておきました。
その分を仕入れたのがちょっと前。
でもまだまだあるんだよな~(汗)

(当面、数か月おきに何冊かずつ購入できればと構想してますが
  この間にもすでに引っかかりが生じてる本が増えてく。。。)

私の場合は、本の配置の問題も大きいのだ。
どーするよ、もお。。。。


今回の仕入れ分についてはなぜか思想的側面の広い分野に
集中してしまったのだが。
特に意図した、訳じゃないんだけどね・・・ううむ。

そのうちの一冊。
ひろさちやさんの『ポケットにさまを』

この本、けっこう「おや?」と思うことが書かれています。
人によっては反発もあるかも、と思いますが、ずーっと読んでいくと
「ああ、なるほど」という感じで。
ちがう考えの人をどうこうということでもなく、たぶん、
「こういう考え方もできるんじゃ?」ということだと思いますね。

精神論にまつわるものに関しては、全然話にならないと思う人もいるだろうし、
そうしたほうがいいだろうと思っても、できない人もいる。
マイナスのものを無理にプラスにって言われても、どうしてもできないことも、
あるよね。

そしてパニックの極み。
真逆の意見、というものが存在する。

なので、肝心なのは、方法論はひとつではないし、
個人が取りこむときにはひとつにどーっと偏るのではなく、
「こっちとこっちを合わせたらどうか」とか「このへんちょいとつまんでみよっか」
とかでかけあわせてみたり、まずどれか選択してみて「合うか?」と試し、
ほかのどれかとたしたりひいたり、変化させていくことなんではないでしょか。

そもそも人というものは移ろいやすい生き物なんだし(笑)

「損をする・・・」は本のなかのひとつの表題です。
自分なりの解釈はしながら読みましたが、これを要約するとどうなるか??
人間って得したい気持ちが先行しちゃうんで「何いってんだ?」って話でしょうけど、
みんなそう思っているのだから全部に、というのはありえない。

合格できる人がいれば、できない人が同じように出る。
昇進した人のかげで、しなかった誰かがいる。

得をすることが当たり前になっていると、そうならなかった人のことなど
思案の外に置かれてしまう。
・・・それだけが成功?
・・・ホントにそれでいいのかい??

ひとつ手に入れると次から次へと際限なく。
「地獄の中で競争に勝とうとする欲望の奴隷」
とここでは書かれています。
さらに
「人間は不完全であり、弱くて愚かな存在」
だと。

・・・無理しすぎると疲れちゃうよね。
人間らしさを求めていくと、損することってたしかにあるかもしれない。
けど、それを放棄してしまうなら、なんのために
「人間」でいるんだろうって思う。

人間に生まれてくることさえ、決してあたりまえのことではないのだから。

『ポケットにさまを』
   大安心の智慧。 “読むだけで心が軽くなる 仏さまの教え。” 大和書房