魂の森に浮かぶ

生まれる前に どんな地図を
描いたのか

そこにはおおまかな道が
記されているだけ

ただ 生涯にわたる
何らかの意志は

群れることを嫌うのは
いまに始まったことじゃない
そこに入らねばならぬと
思ったこともなく

笑う様相で近付く輩に
ろくなものはいない

あるのは 利己心 力の誇示

識らぬ間に負った
傷みも拍車をかけ
かかわりを極力避けてきた

そのはずだった

なのに気づくと君はいる

ごく自然にその風景のなかに
厄介事など何もなかったように

時折ふと 鏡をみるように
君はそこにいて
そのことがとてつもなく
おそれも伴うけれど

それゆえに生きている
生きたいと願う自分自身をみる

何処にでも存在しうるとは
思わない
けれどもし 存在することを
許されているのなら

君のいる 君とともにある世界を
僕は選んでいきたい


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