Lily -日々のカケラ-

 

 

いつの頃からか

ゆり子さんのことが氣になっていました


細かなところまでみていた訳ではなかったけれど


わたしの何処かにじんわりと

ゆり子さんのおもかげが観えていて



この本を通して ほんのすこしでも
ゆり子さんと近くなれていたらうれしい


歩いている道はまったくちがっても
日々に寄せるおもいは似ているかもしれない


こころとからだのバランスがとれなくなって

やっと ささやかな出来事の貴さを 感じ
見つめなおした


 食事ができる 睡眠がとれる  声を出せる 字を書ける

 そばにいてくれる家族  弱音を吐ける心友
 
 さりげなくフォローしてくださる先輩



ちいさな かけらたちの 重み



それらにはさまざまの 愛する 信ずるが
編みこまれ 織りなされて

かなしくも さきわふ

物語になっていくのだと




ゆり子さんにも たいせつなひとにも
どれほど支えられたのか


わたしには どれだけのものが返せるんだろう


精一杯いきることが せめて恩送りになるのなら

悔いのないよう
わたしは わたしであり続ける


ことばにならない 尽きることのない “なにものか”

いくばくかをとらえるために

書く(描く)ことを選びました



わたしという 歴史のなかの いくつかの節目で
ゆり子さんとの不思議なめぐり合わせがあり
その都度 自分自身の ほんとうの氣持ちに向き合うことで
歩いてこられた部分もあった と


社会のかたすみで常識と呼ばれる範囲 あるいは
多数派からはずれてしまったのだとしても
それがわたしにとって 自然なかたちであるならば

いきることについて まだそうした
やはらかな場処をのこしていたんだ・・・って
『Lily』を拝見しながらかんじていたのでした


わたしから伝えられるものは この時空で
本屋さんで もしもなんらかの機会がありましたら
お手紙で くらいでしょうが

なにより
ご縁のあったかたが あったかい氣持ちになれたり
笑顔になってくれたり を願って


まとまりなくてごめんなさい

あらためて 

ゆり子さんに あなたに


わたしをまもり つつんでくれる すべての存在に



いのちをありがとう

 

 

Φ ゆずりはの本 Φ

 

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「大きくて、あたたかい手。・・・・・・貴方はこの手で愛しいひとたちを包みこむことができる」

   『君はそれ以上~出逢い』より


       あなたという 一輪の花が

        おだやかな陽射しのなかで咲き誇れますよう

 

 

 

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