君には君の 僕には僕の
機械音痴 疲れやすくへばりやすい
おまけに一挙手一投足 異様に時間がかかる
改良できる部分はやってきてこの状態
だから それなりの対処のしかたを身につけてきたつもりだった
しかし回線に組み込まれるのは想像以上にエネルギーを喰われる
表情や仕草がつかめないぶん
多くの情報を得ようと意識を強めるせいか
言葉から意図されるものを 聴き取る 読み取ることに
容易には紡げない言葉の扱いに苦慮し
新型肺炎による緊急事態のもとで
少なからず負荷がかかっていたか
思うより心身のダメージが大きくなっていた
知らず知らずのしかかる「しなくてはいけない」症候群
何を
どうして
どれくらい
いつものヤツがぶくぶくと覆いだす
価値のあるなしの判断ほど曖昧なものはない
みんな ものさしが違って当然のこと
世間が
知識人が
専門家が
ああいった
こういった
でもそれ ほんとうに合点がいくのか
なんか違う なら
おまえはどうなんだ
あなたは
わたしは
なにを感じている
君は きみ以外の何者でもなく
ほかの誰かになるために神経をすり減らす必要はないんだ
承知しているはずの
だけど時折 忘れてしまう
僕の あるいは なにがしかの要求に応じるためだけに
君がここにいるのではないというのに
「不安や恐怖、嫉妬や憎悪といった人間の持つ負のエネルギーが凝縮されて結界が弱まってきている」
自分の暗部を
見たくないどす黒さを認めたくなくて
消してしまいたくなる
あらがうほどに身動きがとれなくなり
いつしか 闇に融けた
受け入れた闇はやはらかく馴染み
かすかな光をとらえる
愚かでも醜くてもいい
その すべてで呑み込まれてしまわなければ
やがて光の存在に氣づくときがおとづれる
「間もなくこの世界は『闇』に閉ざされる」
「・・・・・・えっ」
「だがほんの少し〝魂〟が動けば光を取り戻すことはできるかもしれない」
大和は、静かに微笑んで。
「武士、これを」
そう言って一本の刀を差し出した。
「・・・・・・これは?」
「この世界の中心を成す御神体だ。名を〝あかつき〟と伝えられている」
◎本プロジェクト商品の売上金の20%は「日本赤十字社」に寄付されます
君がいてくれてよかった
「オレ、お前見てっと」
「・・・・・・え?」
「空みたいな奴だって思うこと、ある」
あたりまえにあるもの。
その『存在』があるから安心していられる。
- 価格: 1320 円
- 楽天で詳細を見る
Φ ゆずりはの本 Φ
∞文芸社書籍情報 『君はそれ以上~出逢い』∞(詳細ページへ移ります)
∞『僕のたからもの』 IOS版∞
より多くの時空を
大切なひとと生きられることを
切に願います。。。。
☆太字部分は『君はそれ以上~出逢い』からの引用☆