ありがとう。
『僕のたからもの』・『君はそれ以上~出会い』を読んでくださったかた、これから読もうとしてくださっているかたへ
未熟なわたしの本を、手にしてくださってうれしいです。そして、どんなことであっても何か感じていただけたらしあわせです。
素人のわたしには本を広める手段というのは限られています。でも、すこしずつ、お知らせしていくことを心がけています。小さなことだけど、積み重ねていくことできっとつながっていくものはあると信じています。
献本や寄贈というかたちで受けていただいたところはおそらく皆さん多忙なので、読まれないままになっているかもしれません。それでも、届けなければみていただく機会はありません。飛び込みのようなかたちで発送させていただいたところもあります。ぶしつけは承知のうえです。・・・ただ、誰でもよかったわけではないのです。いつか、読んでいただけたら、このかたのそばに置いていただけたら・・・それだけを念じて、わたしの子どもにひとしい本たちを送り出しました。
わたしも本がすきです。読書がどれほど素晴らしいかもしっています。同時に手間のかかるものであることも分かっているつもりです。手にしてもらえなければはじまらない、そうして読み方、速度もみんなちがう。決まった時間内に終わるものではないから、個人につくっていただかなくてはならない。・・・そんな条件下でわたしの本を手にとっていただくことは、奇跡にちかい。
人によってはそんなものはくだらない、愚かだと言うのかもしれない。楽しければいいじゃないか、で終わるのかもしれない。でも、本に対峙するというのは、生半可なきもちではできない場合もあるのです。読むときには著者の人生にぶつかるようなこともある。そして、わたしが書き記した原稿には命がかかっていました。
真っ黒い闇のなかで命をつないだものは、「書く」という行為だった
からだに支障があって弱気になることも、あります。けれどわたしには、こころが壊れてしまうほうが怖かった。涙も声もでなくなってすべてなくしたと思った。・・・役に立たないかもしれないけれど、いまは笑顔を取り戻せたから。もしも、何かで苦しんでいる人がいるならすこしでも楽になってくれたらいい、何かのかたちで気力がでてくれたらいい、そんなおもいもあったのかもしれないな、しんどくても書いてみよう、と思ったのは。
・・・あしたは、未知のものです。何が起こるかなんて、誰にもわからない。だから不安になるのも恐怖を感じるのもおかしくはない。これから先どうなるか、よりどうするか。わたしは「いま」を大切に積み重ねていくことで未来への扉をひらいていきたいと思っています。
伝えたいことがたくさんありすぎて、うまく言葉にならない・・・さまざまなところでわたしとのかかわりができたかた、いまからかかわろうとしてくださるかた、本当にありがとう。
楪 蒼朋