「・・・・・・泣くのは、恥ずかしいことじゃねぇよ」
喜怒哀楽 という感情があるのに
子供の頃はともかく 大人になるにつれ
立場や体裁が悪いと 泣くことは良しとされず
いつしか 「哀」の感情はどこかに
置き去りにされていく
人としてそれらは自然な感情であり感覚だから
「ある」こと自体を否定することはない
肝心なのは どう折り合っていくかであって
「ない」ものとして扱うことではなく
我慢が美徳 ということも違うと
かなしみは さまざまな想いをともなうものだと思う
苦しみ 悲しみ 痛み
辛さ 悔しさ 恐ろしさ
人であるがゆえの せつなさ
ことばにならないほどの
あらゆる情(おもい・こころ・たましい)がせめぎあう
それほどの感覚を抑えつけるのは
生きるうえで大きな傷痕をのこすだけ
誰かに知ってもらえるならそれでいい
誰にも知らせずならせめて自分は受けとめてほしい
泣けずにいるのはいたくてたまらない
無意識でもこぼれおちる涙を
そのかなしみを
どうか止めないで
その涙は生きている証であり 生きようとする意志
恥じることなんかない
∞以前、別のブログにて公開していた記事を、あらためてのせています∞
(タイトルは『君はそれ以上』本編中の一節です)