色の波動

何気なく、さりげなく。
色というのは日常にあるわけで。

ただし、それをどこまで意識しているか、認識しているかは人によって異なるのでは?

自然のなかにある色、絵画にみる色。
でも、それらの色って、場合によっては特殊なものと思われがち。

では、ごく身近な色って?
自分の着る服やアクセサリー、小物、生活用品。
どんなふうに選んでいるかな?

そう、好きな色、とか似合う色。
うーん・・・はずさない色、なんかで選んでいるかもしれない。
私はかなりながいこと、色彩に興味が向いてなかったね。
決してどうでもいいと思っていた訳ではないけど・・・
すごく関心がなかった、というか。そんななかでもフシギなもんで、あわせようとか、キテレツになんないようにとか、それはあった、かな?

元来、楪の好きな色はと黒でござんす。
・・・あ、別に某古典のタイトルとは関係ございません(笑)
たぶん、心身に受けたダメージが大きかったので回復途上に色彩にも眼を向けてみなさい、というサインのようなものがあったんだといまは思ってます。
そうしてみてつくづく・・・時に応じた「必要な色」、というのがあるんじゃないかと。

全体的に淡色があわないと感じてたんですね。今にして思えば・・・心理的要因がばりばりにからんでた気がします。人に説明のしようはないけど。
特にピンクだね。・・・どっか避けてた。
唐突だけどこの色、女性に密接にからんだものではありますが、男性も退くことはないんだよ。性格的に優しい、温和な人で似合う人もいるだろうし、性別問わず「心」にまつわる色だから。
何年か前から素直に受けとめられるようになったので、いまはすきになっている色。
私には不可欠な色になっている感じだね。

ほぼ同期に、気になる色になったブルー・・・
これは人生における天地がさかさになるくらいの変化がもたらしたものだと思うな。
あくまでも私個人にとって、という意味だけどね。
このことがなければ「楪蒼朋」は生まれなかっただろうから(微笑)

鉱石でいうとローズクオーツアクアマリン。。。。

見つめたり、触れたりしながら色彩や鉱石と対話したい。
寒色系・暖色系・無彩色・・・さまざまな色があります。
どうしてもあわないなあ、と感じることもあるかもしれないけれど、場面によって変わってくることも、あるかもしれません。
そうっと問いかけてみると、いろんなことを教えてくれそうです。

あなたの色は、何色でしょう?
日々、人はみえないところで成長しています。
変わらないところ、変わってゆくところ・・・
ひとりのなかにも実は、無数の色が存在してるんじゃないかな。

今回、久々に『色の暗号』という本を読み返してみました。
私自身、一筋縄じゃいかんなあと思いをあらたにした部分もあります。
切り離して考えにくい色彩と鉱石・・・
『君はそれ以上~出逢い』にはそれが色濃く出てるかな。
自分自身のこと、大切なひとのことをじっくり考えたくなったときに読んでみてください。

楽しいことばかりじゃなく、笑うこともできないくらい辛いこともあるかもしれない、
だけど、くるしみやかなしみがあるとしてもそばにいたいひとは、
きっと生涯、あなたのたいせつなひとであり続けるのだと思います。
どうかその気持ちをわすれないで


『色の暗号』(大和書房) 泉智子 著
『君はそれ以上~出逢い』(文芸社) 楪蒼朋 著