もしものこされた時間がわずかだとしたら

⁑ひとつ前の記事で本のプレゼントのおしらせをはさみました

gaiatwindragon.hatenadiary.jp (うしろのほうですが)

もうしばらくお声かけをお待ちしております。水仙のアイコン

プレゼント関連だけでなくおたずねやおはなしもOKです。本のおくりものは・・・

アナログな紙、だからこそ伝わるものがあるかなって。

 

・・・1月を迎えると阪神淡路大震災をおもう。

 

 

ニュースで現地の光景が映し出され、ほんとうにここがあの場処なのか

 

茫然と見つめる自分には受けとめきれなくて。

 

 

その頃に交流のあった人たちのことが気がかりだったものの

当事者ではない私には状況の 只中にある人の感情の理解も

寄り添うこともできはしなかったけれど

 

震災の2週間ほど前に大きな事故に そうして

 

どうにか休みをもらって外科で診察を受けようとしていた同じ朝。

 

 

あの場に車がいたら

反対側に落ちていたら

少しでも環境が異なっていたら

 

いくつかの偶然の重なりで私はここに在る

 

 

 

視えないなにかが変わりはじめたのはあの時、だったんだろうか。

 

あれから形をかえ、いたみやくるしみが、つらさやかなしさが襲い

おかしくなる寸前だった、それでも。

 

活かしてくれた存在が

 

 

意識しなければ浮遊してしまいそうな魂を器に留め

空洞の私のなかから言葉を引き出し

いつわりなく歩みを進めよとそれまでの日常を砕いた

 

暗闇の一筋の光

 

それこそが物語であり 

私を包んできた 愛のかたまり

 

 

わたしの色 わたしの歌 

 

すべてを その塊に託して灯を届けたかった

 

 

あした私がここに在るとはかぎらないから

 

 

 

誰しもいつか、この世界を旅立つ時が来る。

 

貴方の、ほんとうの氣持ちは何処にありますか?

 

 

それをしなければ凄く後悔する

 

大切なおもいを どうかみつめて

 

 

 

あなたが生きていたら わたしにどんなことを伝えただろう

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 問いかけは自分自身へ。
「オレたちは〝いま〟を生きなきゃならないんだろ。・・・・・・この世界で、みんなといっしょに」

「遠さんはずっと見てる。お前のことも、オレのことも。あのひとは、そういうひとだ。大切な役目をもらって、ひと足先に行ってる、それだけだよ」
 自分をいたわる翔の想いが伝わってきて。

「・・・・・・泣くのは、恥ずかしいことじゃねぇよ」
 そうして翔は、歩み寄る。
「オレは何も、見てねぇから」
 優しく、武士の背中にぽんぽん、と触れる。

「ごめ・・・ん・・・・・・少しだけ、このまま、で・・・・・・」
 この〝あたたかさ〟をずっと忘れたくない。
 武士は心の奥で、そう思っていた。

      楪 蒼朋 『君はそれ以上~出逢い』

 

 

         あなたの手は とても あったかかったんだ

 

 


長崎の鐘

 

 

 

人間の一生は、旅の連続と言えるでしょう。

 

同じように見えても、今日という日は二度と巡ってきません。

まさに一瞬一瞬を「カイロス」として生きていくべきなのだと、

この頃つくづく感じます。

 

『よく生き よく笑い よき死と出会う』より

 

カイロス・・・一回限りの独自で質的な「時」を意味する(ギリシア語)。

「大切な時、決定的な瞬間」のこと。