「生きる」物語は愛へ
・・・書きたい想いはあるのに、言葉が出てこない、こんなにもどかしいものだと、昔は知らなかった。
このところ、様子がおかしいなとじぶんで気がついてはいたのです。でも、妙に気が急いているようで止まりたくても止まれなかった。・・・かなり状況は危うかったみたいです、ようやく落ち着いてきました。
薬師丸ひろ子さんの『歌物語』。。。。
アルバムのことを知った時から、内容を調べ、購入までの間、そして手元へ届き耳にするまでの時間・・・・・・
震災が起きて、いろんなことがわからないまま過ごし、ふつうにしているつもりが突然、泣きだしてしまったりしていました。
このアルバムには最新シングル「僕の宝物」も含まれています。
ご存知の通り、映画「わさお」のテーマ曲にもなっていますが・・・
映画の公式サイトでこの曲を聴いたときすでに、わたしは号泣してしまってました。
もちろん、映画の内容はこのとき知らなかったし、前評判をきいてた訳でもなかった。なのに、メロディーと薬師丸さんの声・・・そうして詩がすうっと入ってきて涙が止まらなくなってた。
映画のこともいろいろ話したいのだけど。。。
薬師丸さんについては自発的に調べた、というよりは周囲の影響ではあったけれど、あのころからずいぶん時間が経ち、わたしも一般論では「大人」と呼ばれる領域に入っています。
つらいことばかりだった訳ではありませんが、楽しいと思えることが、あまりなかった。
むしろ、しんどかったこの十年ほどの間のなかに、心から楽しい、嬉しいと感じられる出来事がたくさんありました。物事に対する気持ちが変わったのもあるけれど、いちばん大きな変化は・・・自身も含め、人への想いが和らいだことかもしれません。
このアルバムのなかには薬師丸さんの歴史もあるけれど、曲を聴いて過ごしたかたにもそれぞれの歴史があるのだと思います。
曲と詩。。。。
どちらへの思い入れがあるのかはともかく、そこにはたしかに、あなたの生きた証があるのだと。
ひろ子さんの歌でなくても、ね。
どうしようもなくかなしいとき、いたくてたまらないとき、・・・せつなさに押しつぶされそうなとき。
歌で救われることも、ある。
人の言葉が、どうしてもすんなり入ってこないときもあるから・・・
天災や人災・・・病気、怪我、事故などでの反応は、事の大小にかかわらず、人の数だけ苦しみや悲しみのかたちがあります。
大丈夫だと思っていたことがあとになって、はげしい痛みをともなうこともあるし、どうやっても前に進めない、笑うこともできなくなるときがある・・・
じぶんの価値に疑問が生じたり、消えてしまいたいって思ったり、生きてて何の意味があるんだって思うこともあるかもしれない。でも、人って・・・誰かを必要としているように、誰かがあなたを必要としている、そういうものだと思うのです。
あなたの人生を、ほかの誰かが「生きる」ことはできない。
あなたのかわりなんて、何処にもいないんだよ。
『歌が皆さんの心の中に入って、人生の思い出と重なって
歌を聴いて瞬く間にその時代にタイムスリップして下さったら嬉しいです。
そして皆さんの大切な物語に花を添えられれば尚、幸せです。』
ひろ子さんからの言葉の一部を書いてみました。
花を添える・・・そのことを、じぶんで確かめる。
どんな歩みだったのか、多くは知らなくても必ずひとりは、認めてくれるひとがいます。
愛と感謝をこめて。。。。
∞生きていてくれて ありがとう∞