絶望の果てに光がある

はじめは新聞記事から、間接的に知ったのですが。

ビクトール・フランクルというかたの存在・・・
じんわりと何か、伝わるものがあって。



フランクル精神科医、ということで、紹介した
臨床心理士の諸富祥彦氏とは通ずるところがあるようです。
記事でのお話から著書をたどることとなり、その過程で
フランクルの言葉に出合いました。


・・・内容としては重い、とみることもできる、けれど、
人間の本質の部分にふれてくるような・・・

日常のなかで漠然と湧きあがってくるものについて、深く
書かれているのです。安易な考えにすりかえない、
目をそむけてはならない、そうすることによって、悩みや苦しみは
堂々巡りになってしまう、ということ。


極限状態のうちに生き抜いた人だけがもつ、透徹したまなざしが
そこにはあると思います。
明快な答えだけを求めるのなら、フランクルの言葉は不向きかも
しれません。それでも、じっくりと考えたり向きあったりすることが
可能ならば、かかえている荷物をどのように背負うのが良いかの
道筋は、自ら描きだせるのではないでしょうか。


読みかけでもあるし、伝えるにもむつかしさがあるので直に
読んでいただくのがいちばんなのですが、印象深い言葉を
紡いでいくことで日々の助けとなれば。


『我を忘れて誰かのために何かを行う。
 そのことではじめて人間は真の自分を発見するのだ』

・・・何かを思ったり考えたりする時に、決まって、自分のことを
意識しているわけではなく、むしろ、自分のことを忘れて何か
大切な人のことや、大事なことを考え、自分以外の何かや誰かに
向けて我を忘れている・・・

自らを乗り越えて世界に開かれているという意味の「自己超越性」
こそが人間の本質。他者や社会との関わりで生きることが自身の
認識にもつながる。


愛する人の存在にもふれています。

苦悩する人間を愛する人間に変えた・・・

このエピソードは、読んで、感じていただけたら幸いです。

愛する人への想いが人間を生かしていくのだということを、
その人への想い、その人からの想いこそ、あなたの人生に
意味を与える素晴らしいものであると。



いくばくかの経験から積み重ねてきたもののおかげなのか、
自身の内面では波立っていたこともあったはずなのですが
普段よりはしずかに過ごせていた気がします。

自分のとらえかたのクセ、人との関係性、価値観の変化、
心と体との対話、などなど、案外動きは激烈(!)だったの
かな?

やめるという選択も、時折浮かぶのだけど、この空間をなくすと
生命維持にかかわるという想いもあるので、おそらくそう簡単には
やめません。時が経つにつれ、書く状態も変わってきているから
言葉の数はより凝縮されていくと思いますが・・・


本年もおつきあいくださり、有り難うございました。
膨大な情報の行き交う時空でこちらまで来ていただけたことに
ほんとうに感謝いたします。
少しでもお気に召しましたなら嬉しいです。

フランクルの言葉は、どっしりと自分の生をまっとうしたい
かたには有効と観じますから、ぜひおすすめしたいです。
よろしければ読んでみてください。

ビクトール・フランクル
絶望の果てに光がある 諸富祥彦 Yoshihiko Morotomi
KKベストセラーズ




来年もどうぞよろしくお願いします。
あなたにとって、新年が色彩ゆたかな一年でありますよう
お祈り申し上げます。

では、楽しいクリスマス、そしてお正月を!!


楪 蒼朋  〈ゆずりは そうほう〉










ブログランキング・にほんブログ村へ




〈ゆずりは書籍〉

『君はそれ以上~出逢い』  電子書籍について
http://blueaqua-gaia.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-63b7.html

文芸社書籍情報 『君はそれ以上~出逢い』
http://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/978-4-286-07035-3.jsp

『僕のたからもの』  iOS版
http://www.creatorsworld.net/ebook/mc01750119/

Android 版 『僕のたからもの』発売中
http://blueaqua-gaia.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-d531.html


心を込めてはぐくんだ思い出は、この先どんなことがあっても
あなたの支えとなってくれるはずです。どうしようもないほどの
苦難にぶち当たった時、心を込めて、その思い出を大切に
思い出してください。
《ビクトール・フランクル 絶望の果てに光がある》 より