黛まどかさん

俳人黛まどかさん。

お名前を知ったのは、ずいぶん前、かな?
たぶん、文章を綴るにあたって何か道しるべのようなものがあったほうが、
と考えていろんなことを調べていたのだと思います。
その足跡が、昔の手帖にあった。其処にメモしていたある本。

それがまどかさんとの、最初のつながり。

どうしてメモしたのかよく憶えていないのですが、お名前の

“まゆずみ まどか”さんって、響きがきれいだと思いませんか?

メモした時点ではどんなかたか知らなかったのでは??

時が経ち、初めての出版が決まったころにものすごく本を読みたくなって、
ただ、しばらく五感がちぐはぐな余波ものこっていたのでちょっぴり不安もあり・・・
そこで思い出したのがまどかさんの本でした。

文字を書くのもパソコンをさわるのも、今よりずっとえっちらおっちらで。
インターネットで本の申し込みしたの、あれが始めだったっけ?

在庫ないかも、でようやく手にしたからとても嬉しかったですね。

言葉つながりはあるとはいえ、すごいかたなんだな、と分かってからも
恐れ多くも完全にミーハー根性全開でございまして。
俳句のことも勉強できずにいるのに、代表をされていた
「月刊ヘップバーン」の会誌を時々いただいたりしてました。

句集やエッセイを何冊か購入して、写真でお姿を拝見したときには
想像していた通りだなあと感激、その後、テレビで動き、話してらっしゃる
まどかさんを実際に目にして・・・

「嗚呼、こんなことってあるんだ」

というくらいの衝撃を受けました。

そんなことよくあるよ、という人がいらっしゃるかもしれませんが、
全く知らない人で、断片的な情報のみから像を形成してほぼその通り、というのは
私にはごくまれなのです。
まどかさんの場合は、声や話し方。お会いしたこともないのに、すでに
知っている感覚なんですね。何故なのか分からないけれど。

申し訳ないくらい、いまだに俳句のこともわからずにいますが、それでも
まどかさんの本を拝見すると・・・独特の気配、というか人のぬくもりとか匂い、
香りや色彩のようなものが感じられます。
此処までのものを感じさせる作風のようなものは、私にはまだまだなんだろうな。

美しいひと、という印象は変わらないままです。

分野としての接点などはないように思えますが・・・
まどかさんとの出逢いで、なんだろう・・・ひとつ何かがすとんと軽くなった、
こういうのは「憑物が落ちた」で良いのでしょうか??
・・・何かそういう感じもあったかも。

私のなかではほんのちょっと、かかわりに近いものとして
オードリー・ヘップバーンと、英彦山があります。
ヘップバーンはかなり別格なひとで、英彦山はまどかさんが俳人、杉田久女の
足跡をたどったときに登った山です。

神様の山。。。

俳句との接点は探れぬままですが、ことばの奥深く彷徨い歩く
旅人の道のりは続きますので此処はお許しくださいませ。

黛まどかさま

以上、楪のつぶやき(笑)

直に俳句とかかわりはないけれど、まどかさんや「月刊ヘップバーン」のおかげで
ある種の生まれ変わりのような自己発見もいっぱいあったんですね。

きっかけをくれたまどかさんの本は、私の一生の宝です。

『ここにあなたのいる不思議』

まどかさんに感謝します。


楪蒼朋(ゆずりは そうほう)