すでに次のクールのドラマに入ってきていますが、これだけはのこしたいと
頭でぐるぐる、紙にかきかき。果たしてまとまるんか!?(どうでしょう)
日曜劇場『ラストマンー全盲の捜査官ー』にまつわる話。
固定されたシリーズ以外でほとんどドラマを観ない自分が久々にどきどきしながら。
なんかあっという間、だったな~🐦
各話の、ボケとツッコミのごとき福山(雅治)さんと大泉(洋)さんの
絶妙なかけあいに笑いをこらえつつ。シリアスなはずなんだけど、重くならず
ぎりぎりのラインで緊張が緩和されるような・・・さすがお二人とも芸達者だこと
( *´艸`)
細部まではなしだすときりがない(笑)ため思うとこを。
自分が「おお」と感じたのはデボラさんの登場。
すじ読みしてると名前のみ出てくる人かなと考えていて、しかもその存在が
皆実さんと心太朗さんの、ある意味中核を成す。私はてっきり男性だと思って
おりました(汗)、先入観はあかんですね・・・おまけに皆実さんの元ワイフ、
にびっくり。
演じる木村多江さんがまた愛らしいのですよ、さばさばしつつも微妙に、事件がらみで
皆実さんと近くなる女性にヤキモチやいたり、心底皆実さんを想って心太朗さんに
「同志みたいに感じてた」と彼の氣持ちを伝えたり。
心太朗さんサイドでいえば佐久良さん。仕事面でもすかっとしたオーラをまとう彼女、
なんかいわくありそう??とやりとりみてたら以前、お付き合いしていたのだとか。
生い立ちなどが複雑にからんで心太朗さんとはぎくしゃくしながら根っこの信頼は
こわれておらず、円花さん(佐久良さんのこと)が「しんたろう」と呼びかけるたび
そこはかとなく情であったり愛であったり、時に母性、のようなものを。
むちゃくちゃ格好ええやん!!と吉田羊さんにほれぼれしてました。ちゃんと
皆実さんのことも認めて(心太朗さんに対して)フォローもしていたし。
女性陣のさりげない活躍が随所に光った作品、ともいえますが親子、きょうだい、
さまざまなの繋がりのなかの人間の情愛が、深く描かれていったのかなって。
皆実さんのセリフにあった「人が人を想う氣持ちに理由なんて」、ほんとうに
必要ないのかもしれない、それを求めるまえに動いてしまう、説明できない感覚や
情動が人間にはある。
視覚に障碍がある人物を描くにあたって、実際の障碍をもつかたや団体の方々が
制作に伴走してくださったと思います。今回、その密度の濃さゆえか私自身、
物語とともに歩んでいく過程でドラマを離れ、人たらしの全盲の捜査官・皆実広見
という生身の人間に遭遇した氣がします。それは同時に護道心太朗という人間の
葛藤をより深めることになりはしましたが、ささやかな倖せを憶いだす、取り戻す
大切な時空となった。
真相が判明したのちの、お父さん(実父である鎌田さん)と息子たちのわずかな
時間のふれあいが印象的でした・・・頭を撫でる、髪をくしゃっとする仕草が、凄く
あったかかったな。
🌷手を繋ぎ 命を繋ぐ
☆演じる といえども 真(心)がなければ意味がない
生身の人間だからこそ成立する時空 刹那にすべては凝縮され
同じ呼吸は二度とない
・・・自分のことをのぞかれてるみたいに怖くなったことが何度もある、
なのに観たあとにはぼろぼろだったはずの自己が少しずつ再生していて
もうちょっとがんばれるかもしれん、なんて感じてた。重い体を引きずって
まで行こうと思える舞台、これがなくなったら自身の一部が損傷したのと
変わらない・・・
わたしは おかげでことのはを摑んだから
「海って、さ……何か落ち着くんだ」
少し、遠くを見るような瞳で。
「ときどき無性に見たくなる」
「……それ、オレもあるな」
その言葉に、翔は武士を見た。
「知ってる? 人間って生まれてくるとき〝水〟のなかにいるんだって」
「……ああ、たしか『羊水』って……」
「そう、それ。オレは科学的な根拠とかは分からないけど、海が恋しくなるのって、そういうことも関係してるんじゃないかなぁ……」
『君はそれ以上~出会い』 そら とぶ ゆめ
いのちが
彩りゆたかに
風合いを宿し
煌きのなかで
活かされますように